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タイトル | 狼と香辛料T・U |
| 著者 | 支倉凍砂 | |
| イラスト | 文倉十 | |
| 出版 | 電撃 | |
| 発売日 | 2006年2月〜2006年6月 |
| 執筆者:jade | 評価:A→S |
| 行商人のロレンスは、馬車の荷台で麦の束に埋もれて眠る少女を見つける。 少女は狼の耳と尾を持つ美しい娘で、自らを豊作を司る神・ホロと名乗った。まるで経験を積んだ大人のような話し方で、ロレンスを巧みに翻弄する少女。 最初は半信半疑だったロレンスも、やがてホロが旅に同行することを承諾する─── 行商人のロレンスと狼のホロが旅先で直面する出来事をつづったこの物語。 ストーリーは地味なんですが、ホロとロレンスの二人のやりとりが軽快でとにかく面白いんですよね。 特にホロの小悪魔チックな振る舞いに、女性にあまり免疫がないロレンスが振り回されるとこなんか特に好きだなぁ… 当初はホロの独特な言葉遣いが年寄り臭くて好きになれるか不安だったんですが、感情表現がストレートで、それでいてしたたかな態度が可愛いこと可愛いこと。 ころころ変わるホロの表情や仕草が目に浮かぶようで、気付いたらホロの魅力にどっぷり嵌ってしまいました。 二人の掛け合いは1巻でも十分面白いんですが、ロレンスがホロの扱いに慣れてきたこと、ホロがロレンスに情が湧いてきたことによって、2巻になると二人の息が合ってきて、ますます面白くなるんですよね。 まるで長年連れ添ってきた仲の良い夫婦みたいで、その雰囲気がたまらなく愛おしく思えます。 冒頭でストーリーは地味と言いましたが、決してつまらないと言う意味ではありませんよ。キャラの魅力を存分に楽しむためには、ストーリーがしっかりしていることが必須ですからね。 商人同士の駆け引きやホロの機転など、思わずにやっとする場面は多々ありますし、絶体絶命の危機に直面した二人がとる行動にはハラハラドキドキさせられます。 もちろん構成・文章にも粗は目立ちません。基礎的な力はしっかり身につけていますね。 それに加えてキャラ描写、とりわけ感情の機微を描く才能は特筆すべきものがありますから末恐ろしい。 久しぶりに期待できる新人に巡り合った感じで大興奮ですよ! こういう主人公とヒロインの二人の関係を物語の中心に据えた話(『アリソン』や『半分の月がのぼる空』みたいな話)って個人的に大好きなんですよね。 あー、3巻の発売がホントに待ち遠しいな! |
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